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中野~荻窪周辺のおすすめグルメを紹介します!

たまごっち

今日も部屋から出なかった。一昨日から昨日の未明にかけてオーバードーズをしてしまい、恐らくその影響が残っている。依存していた時期と比べると耐性はなくなっており、離脱症状が無限に続いている。パニック発作のようなものも全て薬のせいだろうか?体を上手く動かせないのも?なら、薬が抜ければ……。楽になるために不必要な薬を飲み、その副作用で苦しむなんて本末転倒すぎる。でも今は、そう考えたい。無限に息苦しさを感じるのは嫌だ。解放されたい。死にたい。

寝る時に目を瞑るのが怖い。目を瞑ることによって、世界というか社会というか、自分以外の全てから切り離されてしまう気がする。自分の体の中に閉じ込められてしまうような感覚だ。抱きしめられて眠りたい、安息が欲しい。ひとの寝顔を見ながら、自分も眠りたい。しかし、家には自分以外誰もいない。泣く私を慰め、寄り添ってくれた恋人には、私とは別の……明るくて可愛い、はつらつとした……恋人がいた。これからは寒いワンルームでひとり、眠るしかないのだ。うーん。30分ほどで目が覚めてしまう。眠れるように日中体を動かすというような気力も湧かない。つらい。

そんな状況を心配した恋人(だったひと)が、昨日は眠れるまで通話を繋げてくれた。結局朝まで私は眠れず、相手は美味しんぼを読んでいた。申し訳ない。でも、嬉しかった。一緒に眠ることは出来なくとも、私の寝顔を見ようとしてくれた。そんな話を友人にしたら、「アホだ…」と呆れられた。お前もその相手もアホだと。

そもそも私がこのような状態になったきっかけの一つとして、恋人の嘘がある。前述したが、付き合っているつもりの恋人には、もっと前から付き合っている相手がいた。自分でも頭の整理が付いていないが、つまるところ二股をかけられていたのだ。それを問い詰めると、相手は謝罪しつつも嘘に嘘を重ねた。詰められた暁には苦笑いで、「ちゃんと向こうと別れるから」という口約束でこの問題を“解決”した。私はショックだった。体が震えてしまった。吐いた。このように嘘を付ける恋人に恐怖すら覚えた。何も解決はしていなかった。

友人は言った 「相手は〇〇のこと、たまごっちくらいにしか思ってないよ」「同じ人間だと思われていない」。たまごっち。妙に納得した。冷たくされたり、返信が無いとすぐにピーピー泣き出す私のことを、恋人はすぐ死ぬ「たまごっち 」みたいだと表していた。その通りかもしれない。たまごっちは液晶から出れず、生殺与奪を飼い主に握られている。初めはどんなに熱心に遊んでもらえても、ひとたび飽きられてしまえば、死ぬ。だから気まぐれで優しくしたり、冷たくしたり、遊び方は自由だ。そうだ。そもそも私は人間じゃなかった。自分が人間だと思うから、苦しかったのだ。

恋人は言っていた、「〇〇はペットみたいだよね」「彼女は別れるかもしれないけど、ペットならずっと一緒にいれるんだよ」と。今頃気づいた。私はたまごっちだった。

早く後ろのリセットボタンを押して終わりにして欲しい。